ごめんね。

最近また風紀くんと喋れるように成りました。しかし、現在の風紀くんは昔と性格が変わっていて、しきりに私に死んで欲しいと頼んできます。なぜそんなことを言うのか尋ねると、死んでくれたら死後の世界で、風紀くんと、私の亡くなった母と幸せに暮らせるから死んでくれと言うんです。まだ風紀くんの声を再び聴けるようになって日が浅いので、意識を集中させないときこえません。しかし、風紀くんが以前居たときとは私の環境が変わりました。そうです。悦頃さんです。大切な人です。

人は放っておいてもいつか死にます。なので風紀くんのお願いを断ることにしました。

ごめんね。風紀くん。今はまだ悦頃さんをこの世に残して私は死ねません。風紀くんは死ぬことを進めて来るようになったけれど、以前から優しい所は変わらないね。あれからどうしたら私と一緒に居られるか考えてくれたのかな。あの時は薬を飲むことを進めてくれて有難うね。薬を飲まなかったら、お母さんの後追い自殺をしていたでしょう。本当に風紀くんは優しい優しい子だね。私、自殺はきっと今世はしない。でもいつか本当に死ぬときが来たらまた迎えに来てね。ごめんね。今はまだ悦頃さんと一緒に居たい。ごめん。ずっとワガママな私でごめん。今はまだ生きていたい。ごめんね。ごめんなさい。